フィルターの掃除をマメに
エアコンは、室内の空気を吸い込み、内部で冷やしたり温めたりしてから、適温の空気を送り出すという仕組みです。つまり、空気を吸い込む際に、部屋のホコリやダニなども一緒に吸い込んでいるので、毎日稼動させているとフィルター部分に汚れが蓄積されていきます。
そうやってフィルターの目にごみや埃が詰まると、エアコン本体の性能が弱まり、なかなか部屋の中が涼しくならず、より電力を消費し、電気代もかかってしまうということになります。
これを防ぐため、フィルター掃除をこまめに行うように心がけましょう。エアコン清掃の会社によると、毎日使っている場合は2週間に1回を目安に行うとよいとのことです。
フィルターを月に1~2回清掃すると、フィルターが目詰りしているエアコンに比べて年間で31.95kWhの節電、15.6kgのCO2削減、約860円の節約になります。
「もちろんフィルターはマメに掃除した方がいいのですが、私は自動で定期的に洗浄してくれるフィルター掃除機能付きエアコンを使っています。楽に省エネができてお勧めです。エアコンを買う時は、統一省エネルギーラベルを見て省エネ基準達成率が高い物や星の数が多いもの、省エネモードがついているものを買うようにしています。
また、エアコンの性能と、設置する部屋の広さが合っていることも重要です。例えば6畳の部屋に10畳用のエアコンを設置すると、無駄に電力を消費することになります」
■ リクシルのお掃除サービス(エアコンクリーニング)
※エアコンのフィルター掃除をお考えの方はこちらをご参照ください。
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室外機の周りに物を置いたり
直射日光に当てない
エアコンは室内機だけではなく室外機も重要です。室外機の吹出口が塞がれていたり、直射日光で熱くなりすぎると、うまく空気が排出できなくなり、冷房効果が下がります。
室外機は風通しのよい場所に置き、周りに物を置かないようにすると、少ないエネルギーで冷房を行うことができ、省エネにつながります。
「うちでは夫がすのこを組み立てて室外機を覆い、直射日光から守っています。この時、吹出口を塞がないことがポイントです。日除けにはればいいので、すだれなどでもいいでしょう」
カーテンやすだれなどで日差しをカット
広い窓から直射日光が差し込むと、室温がどんどん上がり、エアコンの設定温度を下げなくてはならなくなります。とはいえ完全に光を遮断すると部屋の中が暗くなり、照明をつけなければならなくなり、消費電力が増えてしまいます。
そこで、窓の外側には、ある程度光を通すシェードやすだれを置いたり、内側には薄手・レースのカーテンをつけるなどしましょう。特に、太陽の熱は窓の外側で遮蔽するのが効果的です。また、外出する際は、完全にカーテンを閉めると室温が上がらなくなるのでお勧めです。
写真◎photoAC
「私の家は窓が大きくて西日が入ってくるので、よしずを置いたり、遮光フィルムを窓に貼ったりしています。また、ゴーヤでグリーンカーテンも作っています。庭やベランダにできるだけ緑を増やすと、土の方がコンクリートやアスファルトよりも周りの温度が低くなるので快適です。これらで日差しを遮ると、室内の温度が下がるのでお勧めですよ」
※LIXILでも日差しをコントロールし、冷房費を窓ガラスに何も付けていない場合と比較して約1/3に節約できる日除けを取り扱っています。
■彩風(あやかぜ)
www.lixil.co.jp/lineup/gardenspace/ayakaze/
■スタイルシェード
www.lixil.co.jp/lineup/window/styleshade/
■エクステリア
窓やドアの隙間を塞ぐ
せっかく冷房を入れても隙間から冷気がもれては意味がないので、窓やドアの隙間を塞ぎましょう。部屋の密閉度を上げるとエネルギー効率が高まり、エアコンの設定温度を必要以上に下げなくてもよくなるので節電になります。
「カーテンを窓のサイズにぴったり合った物にして、冷房をかけた時に隙間から冷気が逃げないようにしています。隙間を塞ぐテープも有効ですね」
また、本来はドアや窓を頻繁に開閉するとせっかく冷えた空気が逃げて温かい空気が入ってしまうので、極力少なくするようにした方がいいのですが、現在はコロナ対策として、定期的な換気も心掛けた方がよいでしょう。
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※本記事で掲載した節約額は、資源エネルギー庁『家庭の省エネ徹底ガイド』の掲載内容に基づきます。
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