暮らしに生かす甘い和の生活[第5回]和菓子×器×ドリンク(初夏編)

和菓子と飲み物を合わせて、涼やかさを先取りします

空間
その他
関心
ライフスタイルレシピ季節

川を泳ぐ若鮎の涼やかさを表現

 薄皮というキャンパスに、川を泳ぐ鮎の姿が生き生きと描かれた「若鮎」。6月頃の季節に店頭に登場する初夏の和菓子です。俳句では、鮎は夏の季語でもありますね。

 お饅頭(まんじゅう)には、すっきりと冷やし抹茶を合わせて。餡(あん)の優しい甘さには、抹茶の渋みがぴったりです。冷やし薄茶は、抹茶粉を少量の水で溶いてから、水を加えてください。お好みで氷を入れて完成です。

 美味しくなるコツは、最初に抹茶の粉を粉ふるいでこしておくこと。粉が均一化して水に溶けやすくなります。そのまま粉を入れるとダマになって、ざらついた口当たりになってしまうことがあるので、ご注意くださいね。

 茶菓子皿は、重ね技で華やかさをプラス。石川県能登の作家グループ・モメンタムの銅板の作品を使用しました。お皿の上に和菓子を乗せてから華が足りないなという場合は、お皿を複数重ねてみてください。大小と異なるサイズでもOKです。色にも厚みが出て、存在感が増しますよ。

若鮎(鍵善良房)380円 × 冷やし薄茶。

ダイエットは明日からにして
ダブルで夏を味わう

あじさい(写真左)と若鮎(いずれも380円) 鍵善良房 × 抹茶 with トニックウォーター。

さわやかな和製の烏龍茶との組み合わせも、捨てがたい組み合わせ。

 紫陽花(あじさい)に見立ててつくられる、寒天のプリプリ感と内側の餡の甘さが楽しい「あじさい」も、初夏の和菓子の代表格です。青とピンクの寒天に光が当たるたびに艶めいて、重なりあった部分は紫と新しい色が生まれます。

 夏のドリンクには、抹茶トニックで! 抹茶を3~5g、お好みの濃さで水で練ったあと、トニックウォーターを加えて完成です。トニックウォーターは、これだけでほのかな甘さを感じることができます。炭酸は抹茶と合わせる時にグラスから吹き出しやすいので、ゆっくり注いでくださいね。

 アンティークな青磁のシンプルな茶菓子皿を使用しました。ふたつの和菓子を仲良く並べて、どっちから食べようかなんて、なんだかわくわくしませんか? 異種類のものを並べるだけで、一気に華やぎます。今日だけは、ダイエットを忘れていただきます。

リキュールと合わせればスイートな肴に

drawing(UCHU wagashi)780円 × 抹茶入りジン。

 蛍光色がユニークな、UCHU wagashiの落雁(らくがん)「drawing」。パズルのように組み合わせて、いろいろな形になりそうですね。

 テーブルシーンは、アペリティフをイメージ。ディナーの前に、軽いお酒とおつまみで一杯楽しむフランスの文化です。食後に軽くおつまみとして出すのも粋ですね。リキュールに、玉露を数日漬け込んだ玉露味のジンをストレートで合わせて。お好みでトニックウォーターや炭酸で割ると、ジントニックとしてさっぱりいただけますよ。お酒が飲めない方には、コーヒーなどにも相性抜群です。

 主役のカラーを活かして、茶菓子皿には、銀色をチョイス。抹茶入りジンの色味を活かして、色味に負けない強いカラー同士で掛け合わせています。これからどんな楽しいディナーが始まるのでしょうか。

 ドリンクとの組み合わせを変えれば、和菓子は、カフェタイムだけでなく、大人の時間でも楽しめる肴にもなります。さわやかな風が吹き、日脚が長くなる初夏にむけて、いろいろな組み合わせに挑戦して、ぜひ味わってみてください。あなたのセンスで組み合わせれば、いままで思いもよらなかったコラボレーションを発見できるかもしれません。

※お菓子はすべて税込み価格(2020年1月現在)

(第6回に続く)

和スタイルのリフォームにおススメ商品

現代のライフスタイルに、「和」の要素を加えるLIXILの新和風シリーズ。
和ならではの"癒し""和み"を感じる空間をお届けします。

新和風 はこちら

 

和スタイルのリフォームにおススメ商品

現代のライフスタイルに、「和」の要素を加えるLIXILの新和風シリーズ。
和ならではの"癒し""和み"を感じる空間をお届けします。

新和風 はこちら

 

リクシルオーナーズクラブ(年会費無料)