本当は怖い 家の寿命

在来工法の浴室【後編】

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リフォーム検討の目安 15~20年目から

家は知らない間に、確実に蝕まれていきます。今回は早めの浴室リフォームで駆体の腐食を最低限にとどめた柴義昭さんと、リフォームを担当したLIXILリフォームショップライファ大塚の鈴木効(いさお)社長に、それぞれの思いを語り合っていただきました。

「床が抜ける前に直せてホッとしています」

鈴木社長: その後、浴室や洗面所の使い心地はいかがですか?

 柴さん: あの時思い切ってリフォームして本当に良かったですよ。何よりキレイなお風呂っていうのは、こなんにも気持ちいいものかと思うね。

 鈴木社長: ご相談いただいた時点ですでに洗面所の床は今にも抜けそうなくらい傷んでいましたから、リフォームのタイミングとしてはギリギリだったかもしれませんね。

 柴さん: 数年前に私が大病を患ったことがきっかけで、転倒を防止する必要もあったし、どうせやるなら元気なうちにと思って相談してからは割とトントン拍子に進みましたよね。

38年前、ご長男の小学校入学を機にこの地に家を建てられた柴さん

鈴木社長: そうですね、確かに浴室の施工自体は順調でしたが、解体してみたら思っていた以上にシロアリ被害が激しかったので、シロアリ駆除や土台作りが始まる前は結構大変だったように記憶しています。

 柴さん: 確かにあれは酷かったね。まだまだ使えると思っていても、知らない間に家が蝕まれているのかと思ったら、ちょっと悲しい気分になりましたね。

 鈴木社長: 在来工法の家はどうしても経年と共に朽ちてきますから、床が抜けてお怪我などしなくて済んで私も内心ホッとしました。

柴さん宅のご近所にお住まいのライファ大塚の鈴木効社長

柴さん: 予算の関係で当初は浴室だけの予定だったのを、鈴木さんのアドバイスと実際の腐敗具合を目の当たりにして、思い切って洗面所まで一緒にやったことが、結果すごく良かったですね。

 鈴木社長: もともと洗面所は、洗濯機置き場と洗面台の位置関係など動線的にも問題がありましたから、リフォームによって随分と使いやすくなったと思いますよ。

 柴さん: そうそう。以前は洗濯機の正面に立つことができず、家内が随分と苦労していたからね。お風呂もいいけど、彼女は洗面所のリフォームの方が嬉しかったんじゃないかな。

明るいお風呂にしたかったので、淡いピンクがベースになっている商品を選びました

「バリアフリー対策や動線の見直しもできてよかった」

シャワーの位置が自由に動くので便利/安全に必須の手すりはオプション

鈴木社長: 家事動線は主婦の方の切実な問題ですから、そうした精神的なフォローもできたと思うと、私もお手伝いさせていただいた甲斐があります。

 柴さん: それだけじゃなくて、ユニットバスにしたことで、お手入れがラクだし、カビの心配もしなくていいから助かると言ってましたよ。

 鈴木社長: 以前は在来工法のお風呂だったので、実はユニットバスをおススメすることを迷ったんですよ。

 柴さん: ユニットバスがこんなに進化していることをそもそも知らなかったし、機能も充実していて、昔の安価なイメージはまったくないし、むしろ在来よりも高級なイメージだったから、鈴木さんの提案には正直驚きましたよ。

 鈴木社長: 昭和40年代頃に家を建てられた方のなかには、柴さんと同じようなイメージをお持ちの方も多いんです。そんな方々をショールームにお連れすると、近未来的な様子に皆さんびっくりされますよ。

 柴さん: これまで、あまり家のことに関心があった方ではないですが、やっぱり家の中の一部分でもキレイになると、あっちもこっちも新しくしたくなりますけど、あとは息子がやってくれると思うので、私はお風呂だけで大満足ですよ。ところでウチはお風呂をリフォームしたけれど、やっぱり最初に手を加えるところってお風呂なんですか?

 鈴木社長: すべてがそうというわけではありませんが、住宅のなかで最初にメンテナンスした方がいいといわれているのは外壁ですね。

 柴さん: じゃあウチもそろそろ外壁もやらないといけませんか?

 鈴木社長: 我々はお客様のお宅を定期的に訪問してチェックしていますし、気付いたら早めにお知らせしますのでどうぞご安心ください。

 柴さん やっぱり安い買い物じゃないから信頼できる人じゃないと頼めませんからね。

 鈴木社長 そう言っていただけると励みになります。また不具合がありましたらご相談ください。今日はどうもありがとうございました

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