本当は怖い 家の寿命

在来工法の浴室【前編】

空間
その他
関心
悩みリフォーム

リフォーム検討の目安 15~20年目から

形あるものいつかは壊れる。しかし家が壊れてはそう暢気ではいられません。壊れる前にリフォームをする! 実はこれ、住宅を長生きさせるとても重要なポイントなのです。

早め早めのリフォームが家の寿命を長くする

世の中すべてタイミングが大事。ではリフォームするタイミングって、一体いつがいいのでしょう? どこかが壊れるまで待つ? それとも10年もしくは20年などキリのいい年数で実施する? いずれにしろ手遅れになる前にリフォームすることが家全体を救うことになるのだとしたら、早め早めの決断が望ましいことは言うまでもありません。

今回はこれまで何十軒ものリフォームを手掛けているLTS都賀店の西川店長に浴室リフォームについてお話をうかがいました。「リフォームのタイミングは、その家々で違いますが、1人暮らしのお母様の安全のためにと、娘さんの薦めで特に壊れていなかった浴室のリフォームを行ったお宅で、老朽化以外見た目では分からなかった浴室を解体してみたら、想像していた以上にシロアリによる腐食が進んでいた事例がありました。このようなケースでは、他の部屋にも腐食が広がる恐れがあります」

腐食は、ドライバーが簡単に突き刺さるほど進行していて、古い浴室でもさほど不便を感じていなかったお母様も、このタイミングでのリフォームを大層喜んでいたようです。水まわりのなかでも、特に浴室は使用する水の量が多いため、ひび割れや隙間から駆体に水が流れ込み、シロアリの絶好の住処になりやすいので、機器が壊れるのを待ってからでは大事に至ることも多いのだとか。

また、昭和時代に建てられた在来工法の住宅は、現在ほどユニットバスが採用されていないので、浴槽や壁など最新機器と比較すると傷みが早いことは否めないでしょう。家の内部の状態は解体してみないとなかなか知ることができないので、これからは、リフォームを壊れた場所を修理する手段としてだけでなく、早めに家の内部を知る手段と捉えてみてもいいかもしれません。

後編では、在来工法の浴室リフォームを経験されたお客様と施工担当者の「特別対談」をお届けします。

リクシルオーナーズクラブ(年会費無料)