中古購入、親との同居……年代別の家づくり優先順位
では、リフォームのプランはどのように決めればいいのでしょうか。ここでは年代別に見ていきます。まずは30代。結婚して、あるいは収入が安定して、30代になって初めてマイホームを検討する人も多いと思います。一般的に選択肢は新築か中古の二択で、ふつう中古のほうが安く、入手のハードルは下がります。
また、一言で中古といっても、都市部ではマンションが多く、地方では戸建てや、「親戚がいなくなり、空き家になっていた」という家を譲り受けることもあるでしょう。最近では中古物件を買ってリフォームするという流れが一つのスタンダードになっていますが、ここで注意したいのは現況です。
「中古住宅のほうが安いと言いますが、そうとも限りません。築年が浅い物件でも、いざリフォーム工事で床や壁を剥がしてみたら、劣化や腐れが発覚して、結局、新築と同じくらいの費用がかかってしまったというケースは少なくありません。中古をフルリノベーションするのであれば、現況調査をしっかり行ってから判断したほうがよいでしょう」
40代になると、子どもの成長にともなう間取り変更や、親との同居を視野に入れた水まわりの改修などが増えてきます。「ここでどういうリフォームをするのか、先を見通すセンスが問われます」と、木藤さん。
そして50代では子どもが独立し、夫婦ふたりで過ごす時間が増えます。 「手すりを付けたり、段差をなくしたりといったバリアフリー化は必要になりますが、老後も暮らしやすいように、思い切って間取りを変更するのも手です」年代別のリフォーム方程式は、次回から詳しく解説します。
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