サーフィンのポイント選び
サーフィンをする場所のことを「ポイント」と言います。
パドリングとテイクオフ(後述します)が十分にできるようになるまでは、いろいろなポイントに行かず、 毎回同じポイントに通った方が上達が早くなります。天候や潮の満ち引きで波の大きさは変化しますが、そういった波の変化も、同じポイントに通うことで短期間で学べるからです。
ホームポイント選択のコツは、移動時間がかからず、毎週通っても苦にならない程度の場所を選ぶこと にあります。以下で、関東近郊のおすすめポイントをご紹介しましょう。カギ括弧内は通称です。
・「椎名内」飯岡町椎名内
・「作田」九十九里町作田
広く空いていますが、カレント(潮の流れ)には注意が必要です。
・「片貝」九十九里町片貝
東京からのビジターには特にポピュラーなポイントです。
・「一宮」一宮町一宮
堤防沿いのカレントに注意しましょう。
・「太東」岬町太東
ロングボーダーが多いポイントです。
・「御宿」御宿町
隣接の「岸和田」よりワンサイズ小さくなります。
・「シーサイド」鴨川市前原
老舗ショップ「ノンキー」のスクールに入れば、多少の混雑も問題ありません。
・「白渚」和田町
ボードのサイズが小さいときのみ使える初心者向けのポイント。
・「ファミリーパーク下」「グランド前」(平砂浦)白浜町
荒涼として一見ハードに見えますが、ボードのサイズが小さいときは初心者向けです。ただし、サイズアップしたらハードに豹変します。なお、天気予報やウェブサイトなどでコンディションを確認してから、ポイントに向かってください。
サーフィン上達の秘訣
サーフィン上達の最大の秘訣は、何より楽しむことです。波とひとつになったときの高揚感は、言葉では 言い表せないものがあります。最初に味わうであろうその感触を、どうかいつまでも忘れないでいてほしいと思います。そして、時間を作ってたくさん海に行きましょう。うまいかどうかより大事なのは、自分のスタイルのサーフィンを見つけ、楽しむことです。ですので、ここではひとつだけ、基本であり、“最終奥義”でもあるテイクオフについて解説しましょう。
【テイクオフとは?】
サーフィンにおけるテイクオフとは「波に乗る瞬間」のことを指します。厳密に言うと、寝そべった状態でパドリング(水をかいて前に進むこと)しながら加速し、波の勢いに乗って立ち上がった瞬間がテイクオフです。テイクオフはパドリングに次ぐ基本中の基本です。サーファーのあいだでは「テイクオフを制する者はサーフィンを制する」とまで言われます。
【テイクオフのコツ】
ボードの種類ごとに、テイクオフのコツは異なります。以下でご紹介しましょう。
・ショートボードのテイクオフ
ショートボードの場合は加速が速いので、「いい波が来たな」と思ったら、パドルを開始しましょう。 ボードが走り出して、テール(ボードの押しの部分)が上がってきて、十分加速してから一気に立ち上がります。必ず目線は前に置くこと。下を向いて前かがみになると、顔から海に突っ込む恐れがあります。これは、すべての種類のサーフボードに共通して言えることです。
・ロングボードのテイクオフ
ロングボードの場合は、トップスピードに乗るまで時間がかかるので、うねりを見つけたら早めにパドルを開始することが大事です。パドル中にノーズ(ボードの先端)が海面に沈み込み転倒するパターンが多くなっています。これを防ぐために、ロングボードでは、パドル開始時に乗る場所を前後に調整してから、パドルを開始します。ボードが波に押されていることを確認したら、慌てず立ってみましょう。
今回は、サーフィンビギナー向けに、道具の選び方やポイント、上達のコツなどをご紹介しました。2020年東京オリンピックのサーフィンをより楽しむために、自身でもサーフィンを初めて見てはいかがでしょうか。サーフィンを通して、あなたの人生がより豊かなものになりますように。
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