「スポーツクライミング」の女子はメダリストの宝庫
パリ大会のボルダリングで2位に入った野中。優勝はスイスの選手、3位が野口でした。
オリンピックの開催に向けてカウントダウンが始まると、各メディアを必ず賑わすのが日本の予想メダル数です。なかでも複数のメダルを狙えるのではないかと期待されるのが、新種目のスポーツクライミングです。9月にテヘランで開催されたアジア選手権では、ハーネスとロープを使ったリード種目で尾上彩(おのえ・あや)、野口啓代(のぐち・あきよ)、小武芽生(こたけ・めい)の日本勢3人がトップ3を独占しました。
命綱なしのボルダリング種目でも野口が優勝、尾上が2位に入っています。昨年のワールドカップでは野中生萌芽(のなか・みほう)がボルダリングで初優勝と、日本の女子クライマー層は相当分厚いと言えます。
先ごろ「日本山岳・スポーツクライミング協会」から発表された五輪強化選手のなかには尾上、野口、野中といったおなじみの顔ぶれのほか、今年9月の世界ユース選手権で上位に入った谷井菜月、森秋彩(もり・あい)、伊藤ふたばといった新世代クライマーも抜擢されており、3年後に向けての準備が着々と進められています。
もちろん、来年20歳になる大場にもチャンスは十分あります。
いよいよ現実味を増した熾烈なオンナの闘いのなかで、はたして誰が女子クライマー界の頂点を極められるのか、今から興味はつきません。
今年4月、千葉・印西市で開催された「日本ユース選手権リード競技大会」のひとこま。東京オリンピックに向けて多くの若い選手も名乗りを上げています。
※写真提供/(公社)日本山岳・スポーツクライミング協会
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