“イイネ”が増えるオシャレな暮らしの撮影テクニック

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おいしそうでおしゃれなフード写真の撮り方

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こんにちは! ファッションスタイリストの角侑子です。 この連載では“充実したライフスタイル”をテーマに、室内でのオシャレな写真の撮り方をご紹介しています。お部屋のお気に入りの場所を、オシャレに、素敵に撮影して、SNSでたくさんの人に見てもらいましょう!

さて、連載4回目となる今回のテーマは「インスタジェニックなフード写真の撮り方」です。

今回は番外編として、屋外でのフード写真の撮り方についてもご紹介しますよ!

最近では、ご飯を食べる前に、思わず写真を撮る習慣が身についていませんか? いつのまにか、おいしそうな写真を撮ることが当たり前になるほど、フード写真は身近なものとなりました。

そのなかでも「おいしそう!」や「オシャレ!」という賞賛の声を浴びる人のインスタグラム写真と、その日に食べたご飯をただ記録的に写しているだけの写真では、大きな差が出てきています。もちろん、記録のためにご飯の写真を撮るなら、オシャレさや写真の撮り方にこだわる必要はなさそうですよね。 とはいえ、おいしそうなご飯が目の前に置かれたときの感動を、そのまま友達にも伝えられたら、どんなに素晴らしいことでしょうか。

そんな臨場感と、見る人の心を楽しませるための技術が、フード写真の撮り方なのです。

今回は自宅で出来る簡単なテーブルコーディネートの方法と、フード写真を撮る際の構図、屋外でフードを撮る際に欠かせないオススメの加工法をご紹介いたします。

【料理の完成度を高めるのは“ランチョンマット”と“食器”】

カフェやレストランなどの外食は、すでに完成度の高い料理と空間が用意されているので、どんな写真を撮ってもオシャレに見える写真を撮りやすいものです。 一方、自宅の料理となると、オシャレな写真を撮るための“演出”が必要になります。

いつものテーブルにいつもの食器……というだけでは、写真の仕上がりに味気がなくなってしまうと感じることもあるでしょう。 そんなときにまず用意するといいのが、ランチョンマットとおしゃれな食器です。とはいえ、高い食器やランチョンマットである必要はありません。 最近では、100円均一の食器でもデザイン性の高い製品がたくさん販売されているので、普段持ち合わせていない食器を少し買い足すだけでもよさそうです。

ランチョンマットは、個人的にはZARA HOMEやIKEAといった外資ブランドのプチプラショップのほうが、よりデザイン性の高い、オシャレなアイテムがそろっていると思います。 国内ブランドであれば、ニトリやナチュラルキッチンでも、シーズンに合うランチョンマットを購入できるでしょう。

私の自宅では、さまざまなテーマに合わせられるよう、タイプの違うランチョンマットをいくつかそろえています。 たとえば、ナチュラルな雰囲気を作りたいときは、生成り色の麻素材のランチョンマットを、スタイリッシュさを演出したいときは、白黒のストライプのランチョンマットを敷き、涼やかな夏の雰囲気やバリ風の印象をつけたいときは、籐のランチョンマットを使用しています。

使いやすいテイストとしては、「ナチュラルテイスト」「和風テイスト」「ヨーロピアンテイスト」「ラグジュアリーテイスト」があります。各テイストに見合う素材や色のランチョンマットを、少しずつ増やしてみてはいかがでしょうか。

食器は、料理の邪魔をしない白い陶器製のもの、ガラス素材のもの、木製のボウル、単色のお皿があると、豊富なフードスタイリングが実現できます。

【おいしそうな写真には“質感”がある】

おいしそうと思える写真にはいくつかの法則があります。 そのひとつが“質感”がわかりやすいこと。

ここでの“質感”とは、その食べ物が「ふわっとしている」「パリっとしている」「もちっとしている」「プリプリな感じ」など、食べたときの食感が写真だけ見ても感じられるということです。

そのため、食感を伝えたいときは、見た目がきれいな状態のものを上から撮るだけでなく、あえて崩して撮るというのも有効な手法です。たとえばクリームブリュレは、表面のカラメルがカリカリで、割ると中のプディングがふわふわ、とろとろなところが魅力的なスイーツですよね。そんなクリームブリュレの質感を伝えたいときは、スプーンで一部分だけを割ってしまいましょう。 すると、かりっと香ばしいカラメルの欠片からのぞく、やわらかいプディングの質感を感じさせられます。

ほかにも、クロワッサンのさっくり感を表現するために、あえて半分に割ってしまったり、マカロンの中身のクリームを見せるために、思い切って一口かじってしまったりなど、さまざまな方法が考えられます。ただ撮るだけではない魅せ方はたくさんあるので、ぜひ研究してみてください。

【スタイリングは俯瞰的に見てバランスを整える】

次にお伝えするのは「スタイリングのポイント」です。スタイリングとは、見せるべき対象物をより美しくより魅力的に演出するために、必要な構図や色合い、素材を取りまとめることです。

スタイリングで必要な視点は「鳥の目」。 つまり俯瞰的に見てバランスを整えることが大切です。 ですので、おいしくできあがった料理をメインに据えたら一度、真上から写真を撮りましょう。 次に写真を見返して、ぽっかり空いた隙間をオシャレな小物で埋めたり、自然に見せるために物を置く向きを変えたりしていきます。

たとえば、今回はおいしそうなパンをスタイリングしました。 ハード系のパンで大人の味付けだったので、背景となるお皿はアンティークのお皿を使用しました。その上に、木製のカッティングボードで温かさをプラスします。 ここで一度上から写真を撮って、確認をします。 平面的に撮るよりも動きがある方がおしゃれに見えたので、カッティングボードを斜めに置き換え、左上の空いた隙間にドライフラワーのかすみ草を置いて、下部にも少し緑を足しました。 色味が暗くなりそうだったので、白い包装袋をくしゃっとさせて、パリっぽさを演出しています

このように、スタイングで物足りなさを感じたときは、「お花」もしくは「カトラリー」、「ナプキン」を添えるとよいでしょう。

【食べ歩き写真は“背景”と“加工”に力を入れる】

フード写真は何も自宅で撮るものだけではありませんよね。 カフェやレストランといった飲食店内で撮るものもあれば、花火大会で購入した屋台グルメやデートで食べたアイスなど、ちょっとした食べ歩き写真だってオシャレに撮影しておきたいもの。

そんな食べ歩き写真において大切なのは「背景」と「加工」です。 どこでどんな物を食べているのか、撮る対象物に合わせて“どこにいるか”も一目で分かる写真を撮ると、よりよい仕上がりになります。たとえば、京都旅行の際に食べたお団子。 京都らしい古い家屋が立ち並ぶ街並みを背景に、おいしそうなお団子を掲げて写真を撮ってみましょう。 すると、単純にお団子の写真を撮るよりも、見て分かる情報が増え、フォロワーも反応がしやすくなります。

加工はインスタグラム内にある加工機能を使ってもよいのですが、より統一感のある仕上がりにしたい場合は、加工アプリを使用することをオススメします。

私が好んで使用している加工アプリは「VSCO」です。

10種類の色相に分けられたフィルターがオシャレで、写真に統一感を出してくれます。 また食べ物の加工は、「おいしそう」が決め手なので、できればフィルターは赤~オレンジ系の温かみのあるフィルターにしましょう。 コントラストは強く、明度は明るめに、そして彩度も高くすることで、明瞭度の高いおいしそうな写真を撮れます。 ぜひ、加工にも工夫してみてくださいね。

今回は、オシャレでおいしそうに見えるフード写真の撮り方をご紹介しました。撮影にひと手間かけるだけで、お料理を目にしたときや食べたときの感動を、写真から伝えられるようになります。ぜひいろいろ工夫して、フォロワーと「おいしさ」を共有してみてくださいね。

“イイネ”が増えるオシャレな暮らしの撮影テクニック

角 侑子さん

ファッションスタイリスト兼ファッションライター。高校卒業後、念願のテーマパークスタッフに3年間従事した後、アパレル業界へ転身。株式会社ワールドストアパートナーズの販売員を務め、スタイリスト派遣事務所へ転向。アシスタントを経て、現在はフリーのパーソナルスタイリストとして経営者・主婦・OL等の職業とニーズに合わせたファッションスタイリングを提案。現在は、ファッションに関するコラム、ライフスタイル、撮影のテクニックをanan web/TRILL/美Lab/LBR等の媒体で執筆中。

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