これでスッキリ! ニューノーマル時代の大掃除 [第2回]

リビングの大掃除はモノを無くすこと

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部屋の中に置きっぱなしのモノから処分する

 リビングはなるべくモノを置かず、落ち着いた空間にしたいものです。けれど、家族が家にいる時間が増えると、モノであふれてしまいがちです。家族全員のコートや鞄、読みかけの本、テーブルの上にはスマホや家電のリモコンに、電源ケーブルも。収納スペースを確保するために、「モノ」を減らしましょう。

 まずは使わない家電を無くすことから考えてみましょう。

 家族が一人一台スマホを持つ時代、月に何回家の固定電話が鳴るでしょう? Faxも最近ではほとんど来なくなったはずです。思い切って固定電話を契約解除して、スマホだけの生活に切り替えることも検討してはいかがでしょうか。

壁の大半を占めている
本をデジタル化する

 書斎のある家は別にして、本棚はリビングに置かれていることが多いです。けれど、蔵書は1,000冊、2,000冊と増え、なかなか減ることはありません。そして本棚にしまわれた本のうち、実際に読み返すのはごくわずか。

 でも、「本は捨てられない」と思い入れもあるでしょう。いつか読み返すときに、処分してしまって手に入らないという可能性もあります。そこで、第1回でご紹介した「ドキュメントスキャナ」をここでも使いましょう。近頃は、古い本をデータ化して、新しい本を電子書籍で買うという人も増えています。

 デジタル化したデータは、PCやタブレットで読むことができます。画面を拡大できるので、40代になってちょっと小さい字が読みづらいという方にも、このデジタル化はおすすめです。

 どうしても手元に残しておきたい本だけは、デジタル化せず残しましょう。そういった本は、リビングに飾ることで、素敵なインテリアになります。

データ化した本は、タブレットを使って読みます。

空いた本棚を収納に

 デジタル化で本棚が空いたら、そこには、たとえばスマートスピーカーやブルートゥーススピーカー、スマホやタブレットなどを置いてはいかがでしょうか。タブレットホルダーを使って画面が見えるように置き、時計代わりにしたり、音楽をかけたりするのもいいでしょう。家に帰ってきたら外す腕時計の置き場も作れます。電源ケーブルがあれば、スマートウォッチの充電もできます。

 下の方には鞄を収納できます。ひとつのスペースにひとつずつ飾れば、お店のディスプレイのように素敵に見せることもできます。あるいは小物入れやバスケットを置き、中が見えないようにして細かいものをしまうのもいいでしょう。

リモコンはもういらない?

 リビングテーブルの上で片付かないリモコン。テレビやAV機器、エアコン、照明などのリモコンが雑然と置かれていませんか。テーブルの下の小物入れなどにしまっても、いちいちそこから取り出すのは面倒です。

 最新の家電は、どんどんIT化されています。テレビも、エアコンも、照明も、家のWi-Fiに接続できます。こうした「スマート家電」は、リモコンがなくてもスマホのアプリでコントロールできるものがほとんどです。

 スマートスピーカーを導入してみるのもいいでしょう。GoogleのNest MiniやAmazon Echo Dotなど、さまざまな製品があります。音楽を聴いたりスマホと接続して電話をかけるだけでなく、声でスマート家電のコントロールもできます。テーブルの上に散らかったリモコンは使わない時代がやってきました。

床にモノを置かなければ憧れの家電も……

 部屋からモノが減って、収納スペースに収まってくると、自然とそこにまた新しいモノを置くということはなくなっていきます。最後に残ったのは、家族のコートなど。これは家族それぞれのプライベートな空間に片付けるか、玄関にコートハンガーを設けるのがいいでしょう。モノが減ると、脱いだ服を置きっぱなしにもしなくなるものです。また、フローリングの床も現れるので、念願のロボット掃除機を導入できます。日頃の掃除もぐんと楽になります。

 次回はキッチンの大掃除についてお送りします。
 あなたの家のキッチンは、モノであふれていませんか?


文・写真◎坂井淳一
イラスト◎河田ゆうこ

 

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