ナチュラルな素材や姿を楽しむ
「Ethnic & Natural」
セミナー会場には、緑が生い茂った一角がありました。
ここが「Ethnic & Natural」の空間展示。
天井からは大小のスワッグとファブリックがダイナミックに吊り下げられています。
インテリアイメージは「Boho」(ボーホー)。
「ボヘミアン」と「ソーホー」をかけ合わせた造語で、インテリア業界では近年のキーワードになっているそうです。
民族的な要素と、ニューヨークのダウンタウン、ソーホーエリアの都会的な要素をミックスさせ、さらにボタニカル(植物)を入れることで、癒しの空間になっています。
「こだわりは“抜け感”。都会の中で風が抜けて気持のいい空間をイメージしています」
こう荒井さんが説明する通り、異国のホテルロビーのような心地よい一角になっています。
床材はIXILの「ラシッサD フロアホワイトペイントF」で、木目が見えてざっくりしたものを使用。
建具のIXILの「ラシッサS クリエモカ」も触った感じがツルツルではなく、ザラザラした自然な風合いのものを組み合わせています。
家具はブラウンと白を配置。ドアノブにも白を使っているのが新しい印象です。コロンとしているのが、またかわいらしい!
キリムやマクラメのクッション、ラタンの照明など、小物にも自然の風合いが感じられ、風が抜ける雰囲気が漂います。
さらに、階段にも注目。
階段として同一の色ではなく、部位によって色を組み合わせているのです。
これはLIXILの「ベーシックタイプ」に新商品として追加される「桁タイプ」ですが、
「すべて真っ白だとまとまりすぎてつまらない。木だけだと重い。そこで、蹴込み板と小柱は白、踏み板と手すりは木にするなどコンビにしてみました。そうすると、抜け感が生まれ、軽さも出てきます」と荒井さん。
「色や素材に統一感があれば、まとまりがある空間になります」との荒井さんの言葉に納得です。
甘くならないモダンな花柄
「Flower & Modern」
スライド上映のときに「わーっ」と歓声が起こったのが「Flower & Modern」。
やはり女性はいくつになっても、エレガントな花柄が好きなのかもしれません。
この空間は、歩いて5分ほどのサテライト会場で展示されていました。
「Flower & Modern」でまず目を引くのは、華やかな大柄の花模様の壁紙です。荒井さんによると、最近のインテリア業界では「ボタニカル」をキーワードに、花柄や大きな葉っぱを模した壁紙がブームだそう。優雅な気分になれますよね。
花柄のためエレガントな雰囲気ですが、この空間にはあえて、木目の荒々しい本物の切り株のセンターテーブルが置かれています。
一つひとつのイメージは違うのに、ミックスさせると、まとまりのあるエレガントでモダンな空間になるのが荒井マジックです。
今回のイベントに参加させていただいたことで、インテリアへの関心度合いは急上昇。そのことをLIXILご担当者に伝えると、「Living Deli」をオススメしていただきました。これは、気分や好みに合わせてインテリアを選ぶ楽しみと、素敵な暮らしづくりを提案するウェブサイトだそうです。
LIXILといえば、建具・建材メーカーというイメージが先行しますが、ご担当者によると、
「今回の荒井さんとのコラボのように、特定の建具やインテリアの提供だけでなく、ワクワクする空間そのものを提案していきたい」とのこと。
確かに「Living Deli」には住まいのヒントが盛りだくさんで、好みに合わせてインテリアを選んでいくと、思いもかけなかったアイディアまで湧き起こってきます。
気に入ったアイテムは、その場で購入できるのも嬉しい限り。
イベントの余韻にひたりながら、しばらく「Living Deli」のページ内をめぐる日々が続きそうです。
[了]
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