2020クリスマス「おうちイルミネーション」を楽しむ [第3回]

室内の飾り付けは小物使いがポイント

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一年の思い出が込められるツリー作り

北欧テイストの雑貨を扱うハルモニアのクリスマスツリーセット。マリーアントワネットをイメージしたデザイン。

 毎年、同じような飾り付けになってしまうクリスマスツリー。レストランなどにあるような素敵なツリーにはなかなかなりません。平凡なツリーを楽しいものに大変身させるにはどうしたらいいでしょう。

「ツリーを飾るためのライトなどは毎年同じものを使うことが多いですが、オーナメントを新しく足したりすると、去年のツリーとはちょっと違ったものができます」

 ツリーを飾るためのオーナメントは、さまざま種類があります。かつてはガラス製のものが主流でしたが、最近は樹脂製の割れない安全なものが主流だそうです。

「樹脂製になることで、細かい飾りが入ったものが作れ、バリエーションが豊かになりました。また、ホログラムのオーナメントなども効果的です。こうしたものは、華やかに光ってくれるので、お手持ちのオーナメントに加えて、いくつか購入するのも良いでしょう」

 造花を加えたり、お子さんが大好きなおもちゃなどをオーナメント代わりにする、という手もあるそうです。

「既成概念にこだわらず、クリスマスツリーを飾ることそのものを楽しむことが肝心です。家族が思い入れあるものをオーナメントとして加えると、より絆が感じられるようになりますよ」

ツリーのスタイルも工夫次第!

 また、床にぽんと置くだけがクリスマスツリーではありません。小木曽さんは、もっと独創的なツリーの飾り方があるといいます。

「アートツリーのクリスマスツリーは鉢カバーのような台座を使うのが人気ですが、いっそのこと、天井から吊して逆さにしてしまうのも面白いかもしれません。普段から室内でグリーンを吊してインテリアとして楽しみ、クリスマスにはそれをイルミネーションで飾る、というのも楽しいと思います」

 オリジナルの独創的なクリスマスツリー、想像するだけでわくわくしてきます。

ツリー以外にも室内の演出を

 ツリーに加え、小物などを部屋の中に飾ることで、よりムードは盛り上がります。例えば壁際に小さなテーブルを置いてその上にクリスマスっぽい小物を置いたり、壁にリースやクリスマスにまつわる絵などを飾るのもいいでしょう。

「こうした小物は、毎年ひとつずつ集めるのも楽しいものです。ヨーロッパでは、年号が入ったオーナメントも人気があります。毎年コレクションを増やしていってクリスマスにそれを並べると、楽しかった記憶がよみがえってきます」

 クリスマスにちなんだオーナメントだけでなく、その年の出来事を思い起こすような品や写真を一緒に飾るのも楽しいかもしれませんね。クリスマスは、一年を振り返る季節でもあります。

クリスマスディナーの食卓にも
ちょっとした演出を

 クリスマスには、家族みんなでディナーをいただきます。クリスマスケーキを用意したり、チキンを焼いたり、とっておきのワインを開けたりと、楽しい時間が待っています。特別な日ですから、テーブルコーディネートも凝ってみてはいかがでしょう。

 ダイニングテーブルには、赤や緑のクロスをかけ、とっておきのカトラリーを出し、キャンドルの明かりの中でいただく料理は格別です。

「もみや松の枝を一本、テーブルの上に飾ると、ぐっとクリスマスらしくなります。オーナメントを付けたり、リース風にデコレーションをしてみるのは、おうちならではの楽しみだと思います」

 テーブルのキャンドルに火を点けたら、天井の照明を消しましょう。

 ほのかな明かりに浮かび上がるテーブルの上のごちそうともみの枝。部屋の中で点滅するツリー。ほの暗い壁際に置かれたクリスマスオブジェたち。今年あったことを話しながら、家族みんなが集まる幸せを感じられる、特別で素敵なクリスマスを過ごしませんか?

≪お話を伺った方≫

小木曽ゆりかさん

植物で空間を演出する「株式会社グリーンディスプレイ」事業推進室所属。公共空間やホテルからオフィス、レストランまで、さまざまなクリスマスイルミネーションを担当する。
http://www.green-display.co.jp/

●協力 ハルモニア https://harmonier.co.jp/

文・写真◎坂井淳一

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