フィンガーフードで楽しもう!

クリスマスを彩るフィンガーフード

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ライフスタイル季節

初めまして!日本フィンガーフード協会認定講師、武田典子です。

クリスマスが今年もやって来る〜♪親しい方々を招いて、ご自宅でのパーティーを計画していらっしゃる方も多いのではないでしょうか。でも「ホームパーティーはいいけれど、ホストはずっとキッチンにこもりっぱなしで、全然楽しめない!」という声が聞こえてきそう。確かにそれでは悲しいですね。そんな皆さまには、フィンガーフード・パーティーをオススメします!

フィンガーフードのおもてなしスタイルは、前菜からメイン、そしてデザートまで、あらかじめ準備して一度にテーブルにディスプレイしてしまうというもの。準備さえちょっと頑張っておけば、乾杯と同時にホストもゆっくり楽しめます。そこで今回は、クリスマスパーティーのためのフィンガーフードを5品作ってみました。皆さまのパーティーのご参考になれば幸いです。

オリーブとフェタチーズのアミューズ

小さなグラスでサーブすれば、それだけで何だっておしゃれ。市販のミックスオリーブとフェタチー(※)を合わせてオリーブオイルをたらしただけの、超・カンタンなアミューズも、こんなスタイルにすれば、格が上がります。ドライフルーツやナッツなどちょっとしたおつまみも、ミニ・グラスに入れれば素敵に変身してくれます。

(※)羊あるいは山羊の乳からつくられるチーズの一種 

Point !

高さのあるグラスを使う

こういったステム(脚)のある背の高いグラスがあると、テーブルが華やぎます。いままでのブログでも毎回登場してきたこのグラスはIKEAのものですが、100円ショップや通販でも色々使えるものが見つかります。

オイルサーディンのカナッペ

Point !

缶詰・瓶詰め食材は強い味方!

缶詰、瓶詰めの食材をストックしておくと、あともう一品、というときにとても便利に使えます。特に私はオイルサーディンをよく使います。このカナッペも、ほぼ缶詰と瓶詰めの食材で作ってあります。黒オリーブのペースト、オイルサーディン、ケッパー、ドライトマトのオイル漬け、セルフィーユ。とてもシンプルなカナッペですが、我が家のお客さまにはとても好評です。ドライトマトの赤と、セルフィーユの緑がクリスマスっぽくてきれいですね。ハーブの中でもセルフィーユはとても使いやすいです。葉の形もかわいいし、ほんのりアニスの香りはスイーツにも合います。

たらのブランダード

ブランダードとは「混ぜる」という意味で、元々は南フランスの、スペインとの国境に近いラングドック地方の料理です。たらとニンニクを牛乳で茹でて、ジャガイモと一緒にマッシュします。クラッカーやパンに塗れば、ワインが進みますよ。 うっすらと緑色なのは、パセリを混ぜたため。クリームチーズを少し混ぜると扱いやすくなります。今回は冷酒用のグラスに絞り出して、細切りのバゲットをアクセントとして立ててみましたが、フィンガーフードとしては、いろいろな形にアレンジできる料理だと思います。

Point !

冷酒グラスがオススメ!

冷酒グラスやショットグラスは大きさがちょうどよく、フィンガーフードの盛りつけにとても便利。形もいろいろありますし、お値段も手頃なものが多いですね。ガラス部分に色やデザインのない、シンプルなものを選ぶと使いやすいと思います。

プチ・ミートボール

こちらはミートボールをスペイン風にアーモンドのソースで煮込んだもの。スペインでは、料理によくナッツを使いますが、特にアーモンドは様々な料理に使われています。スプーン型の器にミートボールを乗せて、ピンクペッパーとパセリをあしらいます。アクセントはポテトチップス。他にもカリカリのオニオンフライやごぼうチップスなどを乗せてみても良いですね。

Point !

プラスチック製の器も要チェック!

このスプーン型容器はプラスチック製。ご自宅でのおもてなしならガラスや陶磁器の器が素敵ですが、外でのパーティーや、小さなお子様がいらっしゃる場合などは、プラスチックの器がよいかも知れませんね。Solia(ソリア)というメーカーから、フィンガーフードに使える容器がたくさん出ていますので、チェックしてみてくださいね。

http://solia-france.com/product/ 

オレオ・チーズケーキ

みんな大好きなオレオ®︎。

フードプロセッサーで砕いて、チーズのクリームと交互にガラス容器に入れていくだけで、子どもも大人もちょっとそそられるデザートが完成。この上に、さらにオレオ®︎のミニサイズをのせて出来上がり。スーパーで普通に手に入ります。

Point !

スーパーでは常にアンテナを張る

スーパーやコンビニでは常に、フィンガーフードに使えそうなものがないかと頭におきながら食料品売り場の棚をまわっています。特にお菓子売り場は入念にチェック。かわいい形のチョコレートや、食感の面白いスナック菓子を発見すると、すぐに買って試してみます。スイーツのトッピングにしてみたり、オードブルのアクセントにしてみたりと、意外に使えるものが見つかったりします。

Point !

皿やボードを自由に組み合わせる

フィンガーフードをディスプレイするには、リム(縁)の立ち上がりが少ない、平たいお皿が適しています。丸いもの、四角いもの、細長いものなど、いくつか揃えておくとよいでしょう。木製の大きなボードもあるととても便利です。数種類のフィンガーフードを合わせて並べたり、ボードの上にまたお皿を置いたりできます。

テーブルに、どのようにフィンガーフードを配置するか。あれこれ試すのも楽しい作業です。空いたスペースにキャンドルを置いてみたり、クリスマスらしいアイテムを飾ってみたりしても、気分が盛り上がりますね。

Point !

ピックの高さや向きをそろえる

それぞれのフードの色や形状などを考えて、テーブルにバランスよく配置していきます。刺してあるピックの高さや向きを揃えると、統一感が出てきれいです。

ホストが楽しんで準備するパーティーは、ゲストももちろん居心地がいいものです。フィンガーフードは、作って楽しく、並べて楽しく。そしてゲストの方々に喜んでいただけることが何より楽しい。

ぜひ「食べる宝石」フィンガーフードでクリスマスをお楽しみください。皆さまのパーティーが、素敵なひとときになりますように。次回は「おせち料理をフィンガーフードに!」のテーマでお届けします。

------教えてくれたのはこの方------

武田典子さん

日本フィンガーフード協会認定講師料理教室「Amor a la Cocina(アモールアラコシーナ)」主宰。 夫の海外転勤により世界数カ国に駐在を経験。様々な世界の食文化に触れる。スペインのバルセロナ、マドリッドに駐在時、現地で学んだスペインの家庭料理が周囲で評判となり、料理レッスンを頼まれるようになったことがきっかけで、千葉県浦安市の自宅料理教室を開く。2017年には日本フィンガーフード協会認定講師の資格も取得。現在はスペイン料理とフィンガーフードをコラボさせたパーティースタイルの提案をしている。

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