フィンガーフードで楽しもう!

フィンガーフードでおもてなしのテーブルにワクワクを!

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初めまして!日本フィンガーフード協会認定講師、武田典子です。

フィンガーフード。

片手でつまめてひと口で手軽にいただける、小さなお料理。

このところ随分ポピュラーになってきたこの言葉を、皆さまご存知でしたか?スペイン料理を教えている私には、「ピンチョス」の方が馴染みがありますが、そのピンチョスや、カナッペなどもフィンガーフードの仲間です。立食パーティーやホテルのビュッフェなどでご覧になることも多いのではないでしょうか。

小さなそのひと口には、味、食感、彩りがバランスよく盛り込まれています。キラキラとしていて、おしゃれでかわいくて、もちろん美味しくて・・・・・まさに「食べる宝石」と言われる所以ですね。テーブルに美しく並べられた、たくさんのフィンガーフードを前にすれば、誰もがワクワクと心弾ませることでしょう。ホームパーティーのおもてなしに加えたら、ぐっと盛り上がるに違いありません。そんな料理が、お家で簡単にできたら素敵だと思いませんか?これから5回にわたり、ご家庭で楽しめるフィンガーフードのおもてなしスタイルと、そのちょっとしたコツをご紹介していきますので、どうぞお付き合いくださいませ。

まずは、はじめての方のためにフィンガーフードの一例をお見せします。

お花畑のようにきれいに並べられた盛り付け写真を見てしまうと、一見、とても難しそうに思えるかもしれませんね。でも、そんなことはありません。これらは、すべてスーパーやデリのお惣菜、既成の市販品をアレンジしたものなのです。

スーパーやデリのお惣菜をフィンガーフードに!

初めから全部を準備するのはちょっと大変。買ってきたものに少し手をかけて、おもてなしをランクアップさせてみましょう。

瓶詰めソースのディップ

スーパーには、いろんな瓶詰めのソースが売られています。バーニャカウダやオリーブのペースト、ハーブを使ったもの、トマト系、などなど。お好みのソースを小さなガラス器の底に敷き、スティック野菜をバランスよく差し込めば、彩り豊かな一品ができあがります。

思い切りカラフルに!

赤や黄色のパプリカ、キュウリや人参。思い切りカラフルにしてみてください。葉物野菜を少し加えると変化が出て面白いですよ。フリルレタスもかわいいですし、トレビスなどの紫色もテーブルにとてもよく映えてきれいです。フラワーアレンジメントのようで、楽しみながら作業ができます。

パテ・ド・カンパーニュのピンチョス

こちらは、デリのパテ・ド・カンパーニュを使ったピンチョス。ブラックオリーブ、コンソメジュレ(パテを買ったら付いてきたもの)、丸い型で抜いたパテ、レタスを順に串に刺し、土台のパンに立てたらもう完成です。ジュレの代わりにマヨネーズやマスタードを使ったソースを乗せてもよいですし、ソースはレタスとパテの間に忍ばせても

Point !

抜き型を使う

フィンガーフードは、それぞれのフードのサイズを揃えると、たくさん並べたときにきれいです。抜き型を使えば、簡単に素材を同じ大きさに揃えられるので便利。食パンを丸型で抜き、トーストしたり油で揚げたりすれば、カナッペの土台になります。

丸型や角型は、サイズ違いでいくつか揃えておくと、フィンガーフード作りには大活躍してくれます。 製菓道具店には様々なサイズのものが揃っています。私がよく使うのは、一辺が3cmの角型や、直径3,5cmの丸型。

ポテトサラダのカナッペ

スーパーのお惣菜売り場には必ずある、普通のポテトサラダを使ったカナッペです。食パンを丸く型で抜いてトーストし、その上にポテトサラダをこんもりと乗せます。縦に薄くスライスしたキュウリを、薄い塩水に5分ほどつけてしんなりさせてから、軽く水分を拭き取ってポテトサラダのまわりに巻いたら、トッピングのイクラとハーブをあしらってできあがりです。

この時、キュウリとポテトサラダの高さが合わないと、中身が隠れてしまったり、逆に溢れて見えてしまったりしてかわいくないので、ちょうどポテトサラダの高さと同じくらいになるように、キュウリのサイズをカットしておくのがコツです。

今回はキュウリを巻きましたが、人参や大根のスライスを使ってもキレイです。キュウリに比べてかたい野菜なので、さっと茹でると巻きやすくなります(茹ですぎると破れやすくなりますので、気をつけてくださいね)。野菜だけではなく、生ハムやスモークサーモンを使うのもアリですね。トッピングの方は、イクラの代わりにピンクペッパーやオリーブを飾ってもよいですし、マイクロトマトなどでもきれいです。ハーブはディルやタイムを使っても良いですね。そう考えると、沢山の組み合わせが楽しめるフィンガーフードです。時間が経つとポテトサラダの水分が土台のパンに移って湿ってくることがありますので、気になるようであれば、ポテトサラダとパンの間にベビーリーフなどを一枚敷くとよいでしょう。

ミニ・はちみつカマンベール

スーパーで見つけたミニ・カマンベール。半分に切って断面をさっとバーナーで炙り、パンに乗せます。 刻んだナッツとドライフルーツをトッピング。そしてその上から蜂蜜を少々かけます。写真の様にハーブをあしらうと、緑が映えてきれいです。

大根とつくねのピンチョス

Point !

冷凍食品は使える!

最近の冷凍食品はとてもよくできていて、なかなか侮れません。お弁当用のものなどは、サイズもフィンガーフードにちょうどよく、なにより形が整っていて使いやすいです。このピンチョスも、冷凍のつくねを使っています。薄くスライスした赤紫の大根やピクルスとともに、解凍したつくねを串で刺しただけで、簡単にフィンガーフードができました。柚子胡椒とマヨネーズを混ぜたソースを添えて、セルフィーユをあしらいます。

Point !

食感に変化をつける

ピクルスや大根は噛むとパリッとしていて、つくねと一緒に口に入れたときに、食感の違いを楽しめます。 この様に、味のバランスだけでなく食感の面白さもプラスすると、美味しいフィンガーフードができますよ。

ふるふるクラッシュゼリー

市販の完成品ゼリーも、ガラスの器に移し替えればおしゃれに。色の違う2種類のゼリーを、それぞれスプーンでざっと崩してグラスに重ねたら、それだけでできあがりです。ゼリーは色合いや味の相性を考えて選びましょう。今回は、紫のぶどうゼリーとマスカットのゼリーを使ってみました。

さて、前菜からデザートまでご紹介してきましたが、いかがでしたか?

これなら、すぐにでもできそうな気がしてきませんか?簡単に作ったフィンガーフードも、並べてみるとちょっと素敵ですよ。

テーブルに高低差を

ケーキスタンドなどを使って、高低差を出すようにディスプレイすると、テーブルが生き生きとしてきます。整然と並べるのもいいし、少しラフにしても面白いと思います。でも最初から頑張りすぎないで、まずは、2、3品から始めてみても。 大皿料理と組み合わせるのもよいと思います。小さくかわいいフィンガーフードがちょっと並んでいるだけでも、お客さまはきっと喜んでくださるはずですから。あとは、お客さまが料理に手をのばしたときに取りづらくならない様に、配置にも気づかえれば更に良いですね。

「食べる」を楽しむ心の余裕を持てたら素敵ですよね。

フィンガーフードはまさに、余裕があってこその「おもてなしスタイル」。フィンガーフードのあるテーブルを囲んで、大切な人たちと、豊かな時間を楽しんでみませんか?次回は「フィンガー・スイーツで大人のハロウィン・ティーパーティー!」をテーマにお届けします。

------教えてくれたのはこの方------

武田典子さん

日本フィンガーフード協会認定講師料理教室「Amor a la Cocina(アモールアラコシーナ)」主宰。 夫の海外転勤により世界数カ国に駐在を経験。様々な世界の食文化に触れる。スペインのバルセロナ、マドリッドに駐在時、現地で学んだスペインの家庭料理が周囲で評判となり、料理レッスンを頼まれるようになったことがきっかけで、千葉県浦安市の自宅料理教室を開く。2017年には日本フィンガーフード協会認定講師の資格も取得。現在はスペイン料理とフィンガーフードをコラボさせたパーティースタイルの提案をしている。

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