じっくり手間をかけて作る自家製肉バル料理

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余ったウイスキーで香りづけ 一晩かけて作る脂っこくない豚角煮

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レシピ

料理研究家の五十嵐豪です! こちらの連載では、自家製でじっくり時間をかけて美味しく作る肉バルつまみをご紹介しています。 休日は料理を通して粋な趣味の時間と、美味しいおつまみを堪能してみませんか?

第8回目は「余ったウイスキーで香りづけ 一晩かけて作る脂っこくない豚角煮」を作りますよ残ったウイスキーや買って開けてみたら好みじゃなかったウイスキーは肉料理に使うのがおすすめ。芳醇な香りとマイルドなコクが出て一層深い味わいに変身しますよ。 角煮とも相性抜群!煮汁にウイスキーをブレンドし、一晩置くと、とびきり美味しくなるんです。

今回のレシピでは、3種類の糖を使用しています。

煮込み料理にみりんで甘みをつけることは一般に知られていても、甘みづけを3種類の糖で複合する技はあまり知られていませんが、糖は複数の種類をブレンドすると奥行きのある味わいになるんです。 今回はみりん、黒糖、きび砂糖を使いましたが、きび砂糖の代わりにフルーツを入れるのもいいですね。すりおろしたリンゴも合います。

それでは、レシピをご紹介します!

材料:3〜4人分

豚バラかたまり肉:600g

生姜:1かけ

セロリの葉:1本分

ネギの青い部分:1本分

ネギの白い部分:8cm

茹で卵:2個

A黒糖:大さじ1/2

Aきび砂糖:大さじ3

Aウイスキー:大さじ5

Aみりん:大さじ2

A醤油:大さじ5

使用する道具

包丁

まな板

バット

ボウル

菜箸

ザル

落し蓋

作り方

1、生姜は薄切りする。ネギの白い部分は長さを半分に切って白髪葱にする。豚バラかたまり肉は5cm角に切る。 (豚バラかたまり肉は煮ると多少縮むのを想定して大きめに切るとボリューム感のある仕上がりに。)

2、鍋に豚バラかたまり肉、生姜、ネギの青い部分、水を入れ、強火で熱して煮立ったらアクを取り、ふつふつする位の火加減で30分茹でる(茹で汁400mlはとっておく)。 (下茹ですることで、余分な脂が落ちて脂っこくない仕上がりに。)

3、鍋に2の豚バラ肉、茹で汁400ml、A、セロリの葉を入れて強火で熱し、煮立ったら弱火にする。 (茹で汁で煮ることで、豚肉から出た旨味や生姜、ネギからでた香りや甘みを無駄なく活用します。)

4、茹で卵を加え、落とし蓋をして弱火で1時間煮る。 (このタイミングでセロリの葉を加えると、香味が加わり味わいが良くなります。)

5、落とし蓋をとり、煮汁にとろみがつくまでさらに弱火で30〜40分ほど煮る。 (落し蓋は忘れずに!全体に味が染み渡りやすくなります。)

6、冷蔵庫にひと晩おく。 (ひと晩おくと、味が馴染みます。) 7、鍋に戻し入れ、少し水を加えて中火で温めたら器に盛り、白髪葱をのせる。 (冷めたままだとかたくなっているため、温め直してから食べると美味しさが引き立ちます。)

3種類の甘みとウイスキーがブレンドされた煮汁に一晩使ったこの奥深い味わいをぜひ体験してみてはいかがでしょう!

じっくり手間をかけて作る自家製肉バル料理

五十嵐豪さん

料理研究家 フードクリエイティブファクトリー代表
学生の時に所持金4万円・料理経験なしで料理研究家を始め、料理研究家とライター集団 株式会社フードクリエイティブファクトリーを創業。日本全国の美味しい食を伝えることをミッションに、全国各地を講演、食のコンサルティングに携わり、農水省の海外向け和食 PRサイトTaste Of Japanでレシピ動画に起用される。JETROの海外進出支援事業採択を受けてシンガポールで富山県南砺市役所のイベントプロデュースや現地雑誌での連載や料理教室を開催。J:COMを始め全国ケーブルテレビで放送中のアクトオンTVでは「男子料理道場」 のMCを担当。サンクチュアリ出版で定期的に自由な仕事を創り出す講演会を開催する。

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