ミセス美香の収納&お掃除レッスン

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調理道具の選び方と快適な収納方法

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お手入れ整理収納

前回のツールに続き、今度は大きな道具類の整理収納についてお伝えしたいと思います。

 ボウル、ざる、バット、サラダスピナー、包丁、まな板など。該当するものは収納場所が違っても全部出し切ってから整理作業のスタートです。結婚した時にセット買いしたざる・ボウル3点セットなどは、特に考える機会もないままに使用してはいませんか?

使いやすい大きさ、素材(メラミン、金属など)を考慮して、今一度日常の調理場面を思い返してみましょう。作業に入った時に選ばれる確率が高いボウルとざるの大きさは、中~やや大きめサイズのものです。家にあるから時々使っていたけれど、よく考えてみたら必要とはしていなかった、というものはたくさん存在します。

 毎日の調理の中で私がよく使用するのはこちらの2種類

大きくて深い物は、プラスチック製ならば軽いので他のもので代用が出来ません。反対に小さい物はレンジ可の食器でいくらでも代用が出来ます。物を整理する時には、こうして生活を見直して様々な観点から”何故それを必要としているのか”を考えていきます。

こちらの網とシール蓋のついたバッドは、下味をつけて時間を置くときに便利で、揚げ物の時には揚げ網としても使えます。

道具は一つの用途専用と決め込んでしまうほど増えてしまいますので、多用途に使えるものを選ぶという考えもあります。

収納の方法は色々ありますが、重ねれば幾らでも入るという考え方はしないようにしましょう。

 何重にもなったボウルをまとめて出してから欲しい物を取るために上の物をよけて…ということの繰り返しで小さなストレスが蓄積して、何となくキッチンに使いにくさを感じるのかもしれません。

大小1個と決めたボウルがそれぞれ独立していたら楽ですよね。

鍋とフライパンの整理は一緒に行います。鍋=煮る、フライパン=焼くというイメージは払拭して考えていきましょう。

例えば下のフライパンと片手鍋は、大きさも形状もよく似ています。鍋で焼き物は出来ませんが、左のフライパンは鍋と同様のことを全てまかなえます。このくらいの18~22㎝のお鍋は、容量や重さが女性にとって使いやすいのでしょう、平均して3~5個くらい出てきます。コンロは8割近くのご家庭が3つ口なので定員オーバーです。

どうしてそこまで使い分ける必要があるのか、固定概念で用途を限定してしまってはいないか、しっかり見つめ直してみて下さい。

収納する時は鍋やフライパンも、可能な限り1個1個を独立させてあげましょう。

深い引き戸には鍋・フライパンラックがお勧めです。あまり安価なものはワイヤーが重い鍋を支えきれないので、強度を確かめて購入して下さいね。

薄型の引き戸が2段になっているキッチンでは、立てるまでもありません。平置きで見渡せるのが一番です。

開き戸の場合は高さがあればラックを組まれると良いでしょう。あまり高さがない場合には書類ケースを仕切り代わりに使用されることをお勧めします。

ミセス美香の収納&お掃除レッスン

中村 美香さん

美ハウスプランナー、整理収納アドバイザー、エッセイスト。2009年より自宅にてハウスキーピングサロン『Dolce Tempo』を主宰。同時に個人宅向けの整理収納サービスを行っている。物に支配されない美しい暮らしを目指す独自の整理収納理論が反響を呼び教室は現在8年待ち。雑誌やテレビなどメディア出演多数。主な著書は美的ハウスキーピングシリーズ(KADOKAWA)、幸せな美的ハウスの作り方(祥伝社)。

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