ミセス美香の収納&お掃除レッスン

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キッチン収納はツールの整理から始めてみましょう!

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“さて今日はキッチン収納を見直してみよう!”と思った時どこから手を付け始めますか?

乱れてきた引き出し、雪崩が起きそうな棚…気になる所は色々あると思いますが場所ごとの見直しは実は間違った手順。物の整理は必ず種類別に行っていくことが基本です。

キッチンにある物の種類の中では判別がしやすくて毎日身近に使用しているツール類から始めるのがお勧めです。

整理をしていく手順ですが、集めたツールを何となく「要る、要らない」「使う、使わない」で分けてしまうと数カ月後にリバウンドしてしまいます。整理とは目に見えて分かる不用品処分をしていくことではありません。ご自分のライフスタイル、キッチンで言うならば調理回数や量、調理する時のスタイルや癖などを見つめ直す必要があります。

“このおたまは使っている”“こっちは使っていない”ではなくて、使っているおたまを、どんな場面でどのように使用しているのか、1回の調理にどのくらいの個数が必要なのかと考えてみると、夕食時にお味噌汁をすくう、煮物を取り分けるから2個という答えが自分の中に返ってきます。 使っているから全部要ると思った時には3個だったおたまが実際は2個で十分なのだと分かったら、潔く手放しましょう。

ツールを厳選したあとは、いよいよ収納です。

収納する時の注意点は、キッチンの引き出しにトレイがあるからと言って大きさ別に入れないこと!おたま、菜箸、計量スプーンと、個別に見直したものはその一つ上の小さなグループを作ってあげましょう。 ツールというグループは更にその上のグループなのでざっくりしすぎていて迷います。最小のグループ作りが一番分かりやすいのです。

例えば上は“切る”グループ。

“混ぜる”グループ。

この場合、用途(目的)別のグループ作りをしています。同じ仲間の中で最大寸法のものに合わせて容器を選びましょう。“切る”“混ぜる”“すくう”“はかる”など。 これなら幼稚園児にもお片付けが出来ますね。この単純さこそ収納に不可欠です。

(おわり)

ミセス美香の収納&お掃除レッスン

中村 美香さん

美ハウスプランナー、整理収納アドバイザー、エッセイスト。2009年より自宅にてハウスキーピングサロン『Dolce Tempo』を主宰。同時に個人宅向けの整理収納サービスを行っている。物に支配されない美しい暮らしを目指す独自の整理収納理論が反響を呼び教室は現在8年待ち。雑誌やテレビなどメディア出演多数。主な著書は美的ハウスキーピングシリーズ(KADOKAWA)、幸せな美的ハウスの作り方(祥伝社)。

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