
前回のチャパタに続いて、今回もイタリアのパンを焼きます。イタリア料理店で最初に出されることの多い、ローズマリーが香る「フォカッチャ」です。小麦粉を発酵させた生地だけでなく、中にジャガイモを練り込むことで、一層美味しくなります。プチトマトやオリーブなどの具をのせて、オーブントースターで焼きましょう!
<パートフェルメンテ生地>
<フォカッチャ生地>
<具材>
前日の作業です。
30~40度のぬるま湯にイーストを溶き、小麦粉に加えて練ります。
表面がなめらかになったら丸めてラップでくるみ、一晩以上冷蔵庫に入れておきます。
ぬるま湯にイーストを溶いておきます。
ジャガイモを茹でるか蒸すかしてから皮を剥き、良く潰します。レンジアップしてもかまいません。
ボウルの中に、ふるった粉と塩を入れ、そこにイーストを溶いたぬるま湯を少しずつ加えます。これまでに紹介してきたパンに比べて、柔らかめの生地です。
粉っぽさが残るようなら、少し分量外の水を加えます。逆に柔らかすぎるようなら、粉を少し足すといいでしょう。
潰したジャガイモと冷蔵庫から出したパートフェルメンテを加え、よく捏ねます。
綺麗にまとまり、つやが出てきたらOK!
ボウルの内側にかるくオイルを塗って生地を入れ、ラップをかけて発酵させます。
20~25度くらいの室温の場所なら、1~2時間が目安ですが、生地の膨らみを見極め、倍くらいの大きさになったら次の工程へ移ります。
打ち粉を軽く振った板やシリコンマットの上で、生地を軽くのばします。
今回は四角い天板で焼きますが、丸いフォカッチャを焼きたいときは4~5等分にして、丸めてから平らにするといいでしょう。
天板の上にオーブンシートを敷き、その上にのばした生地をのせます。厚みが均一になるように広げてください。濡れ布巾かラップをかぶせ、15〜30分ほどベンチタイムを取ります。
オリーブオイルを指につけて、穴を開けます(生地を貫通しないように!)。
そこに、オリーブやプチトマトを埋め込みます。焼くとふくらんで具材が浮き上がるので、しっかり埋め込みましょう。
塩を軽く振り、ローズマリーの葉っぱを散らしたら準備完了です!
250度ほどで十分に予熱したオーブントースター(またはオーブン)に入れ、180〜200度で焼きます。
オーブントースターは庫内が狭いため、手前と奥で火の強さが違うことがよくあります。途中でチェックして、もし焼きむらがあるなら、180度回転して前後の焼きむらを抑えるようにしましょう。
時間は焼き上がりの様子を見ながら、30分ほど。中に火が通って、表面に綺麗な焼き色が付いたらできあがりです。
天板からとり出して、包丁で切り分けましょう。熱々でも、冷めてからでも、美味しく食べられます。香りのいいエクストラバージンオリーブオイルを添えて、浸しながら食べるのもアリです!
余ったフォカッチャは、1ピースずつラップにくるんでからフリーザーバッグに入れて冷凍保存しましょう。朝、オーブントースターで焼き直して、コーヒーとともに食べるのもいいと思います。
次回はいよいよ最終回。パン好き憧れの「パン・ド・カンパーニュ」にチャレンジです!
レシピ考案・文・撮影◎坂井淳一(酒ごはん研究所)