じっくり手間をかけて作る自家製肉バル料理

「コツはデカイ肉で作る」腸詰ソーセージ

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初めまして!料理研究家の五十嵐豪です。

これから全5回の連載を通して、自家製でじっくり時間をかけておいしく作れる肉バルつまみをご紹介します。おウチで過ごす時間をもっと楽しもう!をコンセプトに、専門店でないと楽しめないような肉バルの自家製惣菜を手間暇かけて作ります。 
お店で食べれば高価な肉バルつまみも自家製するとコスパ抜群、驚くほど美味しく楽しめます。ぜひ試してみて!

さて、第1回目は、「腸詰ソーセージ」を作ります。コツは、でかいフレッシュな肉で作ること。 
これにより、肉汁たっぷりの美味しいソーセージを作ることができるんです。ハーブやスパイスを混ぜ込めば香り豊かでお酒が止まらない1品になりますよ。

それでは、レシピをご紹介します。

【コツはデカイ肉で作る】腸詰ソーセージ

豚ロースかたまり肉:100g

タイム:2本

ローズマリー:2本

パセリ:3g

(Aの材料)

冷水:60ml

塩:小さじ1

味噌:小さじ1

白こしょう:1g

黒こしょう:1g

ナツメグ:1g

クミン:1g

ケーシング:(ソーセージ用天然腸【豚腸(直径34-36mm)】フランクフルトソーセージ用)

※ケーシングは、ソーセージ原料を詰める袋のこと。動物の腸を使う天然のものと人工のものがあります。今回は天然のケーシングを使用しています。使う際は、水で洗ってから1時間ほど水につけて塩抜きをしてから使用してください。

たこ糸

ボウル(直径約22cm)

フードプロセッサー

ソーセージメーカー(清潔に器具を保てるよう、細かくバラして洗えるものがよいです)

(作り方)

1、豚ロースかたまり肉、豚バラかたまり肉を一口サイズに切ってからフードプロセッサーで細かくひく。タイム、ローズマリー、パセリはみじん切りする。(肉はかたまりを細かく切ってからひくのはひと手間ですが、これが重要!フードプロセッサーでひくときに肉が温まるのを避けるため。フレッシュな肉の味わいが詰まったジューシーなソーセージになります。使用する肉は新鮮な方がウマイです!できるだけ新鮮なものを使用してくださいね。)

2、ボウルに1とAの材料を入れて混ぜる。(このとき、時間をかけて混ぜると肉が温まって臭みの原因に!手早く混ぜるようにしましょう。1分以内に素早く!目安は粘り気が出て肉と材料が全体的に混ざり合うまで。)

3、ソーセージメーカーをセットし、ケーシングをはめ込んで先の方を結ぶ。

4、スプーンでソーセージメーカーに入れる。(ここで空気が入るとケーシングに詰めるときに隙間ができてしまうため、空気が入らないようにしっかり詰め込みましょう。)

5、ハンドルを押しながら肉を送りだす。

6、好みの長さのところでひねってたこ糸で結ぶ。(1本あたりのボリューム感もおいしさのポイント!短すぎると満足度減です。1本あたり10cm程度の長さにしてください。)

7、鍋にお湯を沸かし、70〜80度で10分茹でる。(これ以上の温度で茹でると肉質がかたくなりせっかくのソーセージが台無しに!70〜80度を守ってください。)

※すぐに食べない場合は、茹で終わったソーセージを冷水で冷やしてから水けを切り、ラップをして冷蔵庫保存してください。 冷蔵保存は約3日、冷凍保存だと約2週間を目安に。冷凍保存したものは冷蔵庫で自然解凍し軽く焼いて食べるのがおすすめです。

8、つなぎ目を切ってたこ糸を取り除く。

9、半量はオリーブオイル(分量外、適量)を引いて中火で熱したフライパンで焼く。(ボイルのみのソーセージと焼いて香ばしさが加わったソーセージでは口の中で広がる味わいが異なります。ぜひ両方楽しんで自分好みの食べ方を見つけて!)

10、器に盛り付け、マスタードを添える。 赤ワインと一緒にお召し上がりください!(スパイスやハーブと肉を合わせているため、少しボディのしっかりした赤ワインが良く合います。)

いかがでしたか。第1回目は、「腸詰ソーセージ」を作りました!コツは、デカイ肉、しかもフレッシュな肉で作ること。これをお忘れなく!今回ご紹介したハーブやスパイス以外にも、お好みのものを混ぜ込んでぜひお楽しみくださいね。

じっくり手間をかけて作る自家製肉バル料理

五十嵐豪さん

料理研究家 フードクリエイティブファクトリー代表
学生の時に所持金4万円・料理経験なしで料理研究家を始め、料理研究家とライター集団 株式会社フードクリエイティブファクトリーを創業。日本全国の美味しい食を伝えることをミッションに、全国各地を講演、食のコンサルティングに携わり、農水省の海外向け和食 PRサイトTaste Of Japanでレシピ動画に起用される。JETROの海外進出支援事業採択を受けてシンガポールで富山県南砺市役所のイベントプロデュースや現地雑誌での連載や料理教室を開催。J:COMを始め全国ケーブルテレビで放送中のアクトオンTVでは「男子料理道場」 のMCを担当。サンクチュアリ出版で定期的に自由な仕事を創り出す講演会を開催する。

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