私のインテリア~京都市A邸 [第3回]

壁一面のタイルからウッドデッキまで。
まだある「わが家のこだわりスポット」

空間
キッチン
関心
ライフスタイル事例ファミリー

玄関の壁一面の「エコカラット」
デザイン性と機能性の両立に大満足!

「来客があると、『かっこいいですね』と言われます」

 Aさんがうれしそうに教えてくれたのは、玄関の壁一面に採用したLIXILの「エコカラット」 。快適な湿度に保とうとする調湿機能を持ち、気になるにおいや有害な物質も低減してくれる壁材です。

「最初はエコカラットのことは全然知らず、玄関のアクセントクロスを探していました。何かいいのがないかなと悩んでいたところ、ショールームでエコカラットに出会い、まず、そのデザインに一目惚れ。とくに横から光を当てたときの陰影が気に入りました。消臭や調湿などの機能があると知ったのは、そのあとだったんです」

 エコカラットのデザインにひかれたAさんは、「見せ場として」玄関の壁一面に使用。そして、その陰影が強調されるように、エコカラットを照らすような照明を取り付けました。
 洗面室の一部分にも採用しています。デザイン上のアクセントとしてですが、「湿気も防げるので、一石二鳥です」とAさんは笑顔で語ってくれました。

トイレは節水と掃除のしやすさで
サティスをセレクト!

 Aさん邸には1階に来客用、2階に家族用と、2つのトイレがあります。ここでは地味になりがちな家族用トイレを、どんなふうにステキにされているかご紹介します。

 Aさんが家族用トイレとして留意したポイントは、節水トイレであることと、掃除しやすいこと。そして、リーズナブルな価格であること。
 ショールームで検討して決めたのがLIXILの「サティス」でした。お手入れがしやすいだけでなく、汚れのつきにくさも追求したタンクレストイレです。

 トイレに関しては、狭いスペースに、どう収納性や快適性を加えるかが頭のひねりどころだったといいます。

「トイレットペーパーの収納場所は、窓の両脇に設けました。収納がデザインにも見えるので、結構気に入っています。また、このトイレは西向きでやや暗めなので、子どもが『トイレ怖い』とならないよう、明るい感じにしたいと考えました」

 そこで、アクセントカラーに選んだのは明るい水色。床のクッションフロアはブルー系が組み合わされたモザイク調です。つり下げられた照明と相まって、Aさんがお好きだというモロカン(モロッコ風)に仕上がっています。

リビングの延長のようなウッドデッキ
BBQ会場や「第2の玄関」として大活躍!

 前回触れたように、Aさん邸の大きな魅力が、リビングのオープンウィン越しに、まるで1枚の絵のように広がる眺め。その風景に貢献しているのが、リビングから一続きになったウッドデッキです。

「前の家に住んでいたとき、友人宅に招かれウッドデッキでバーベキューをしたんです。それがうらやましくて」と、ウッドデッキをつくった理由を語ります。
 アウトドアリビングに憧れていたAさんは「部屋があたかもむこうまで続くような感じにしたい」と考えました。リビングとデッキの木目もそろえて一続きに見えるよう工夫したそうです。

 ウッドデッキでは、炭火でバーベキューをするほか、コロナ禍を機に購入したホットプレートが大活躍だそう。

「焼き肉だけでなく、お好み焼きやたこ焼きを子どもたちと作ります。盛り上がりますよね。餃子をみんなで作って焼くこともあります。そうやっておうち時間を家族みんなで楽しんでいます」

 さらに、「外」の効果やウッドデッキのある暮らしのよさについて、こう語ってくれました。

「家の中にこもっていると息がつまりますよね。友人からは、出かけなくてもデッキがあるからいいねと、うらやましがられます。やっぱり外に出て庭の緑を見ていたりするとリラックスしますし、外に出ると子どももなぜか機嫌がよくなるので、作ってよかったとつくづく思います。食事も、室内だとついテレビを観ながらになってしまいますが、デッキで緑を眺めながらだと、いつもよりおいしく感じたり(笑)。外で食べると、大人も子どももテンション上がりますよね」

 趣味のガーデニングも、日が当たるウッドデッキでするそうです。
 そして、「動線的にもとってもいい!」とAさんが感じているのが、車から荷物を出し入れするときにウッドデッキを使うこと。ウッドデッキとカーポートは隣り合わせなので、車から荷物を下ろすのにちょうどいいスペースなのです。
 玄関にまで回らずに、オープンウィンを玄関代わりにして荷物を部屋に運び入れることができれば、時短になります。

来客も「癒やされる」と大絶賛
おうち時間を満喫できる家

 ウッドデッキと隣接しているカーポートも、LIXILの商品とのこと。外からAさん邸を見ると、一番手前に位置しているため、家の顔ともいえる存在です。
 このカーポートについてAさんは「スタイリッシュなデザインのものを」と希望しました。

 Aさんは雑誌やインターネットなどでイメージを描いたほか、実際にいろいろなお宅のカーポートを見て回り、情報収集していたそうです。
 その中で「かっこいい」と思ったのが、LIXIL製だったそう。

 Aさんがこのカーポートにひかれた理由は、「左右2本の柱が後ろにあって、屋根を斜め上につり上げているように見えるところ」なんだとか。現代建築を思わせるデザインが気に入っているそうです。
 また、柱が後方にあるため、運転席のあたりの空間に余裕があり、乗り降りしやすいのも魅力だといいます。

 このご自宅を建ててから、年末年始はAさん邸に親戚が集まるようになったというのにも納得です。訪れたママ友からは、「癒やされる」「自宅に帰りたくない!」との声があがっているそう。
 訪問者を魅了し、「帰りたくない!」と言わしめるAさん邸。

「動線を考える」「ワンアクションでできるようにする」「奥行き感が出るようにする」といった数々の工夫によって、快適で心地よい空間となっています。
 そしてそこにあるのは、Aさんお気に入りのLIXIL製品。これらがおうち時間の充実をサポートしてくれているといえそうです。


文◎江頭紀子 撮影◎梅田雄一

《お話をうかがった方》 
Aさんご一家

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