カスクルートは固くなったパンでも大丈夫!
まずは、小麦粉、水、塩、イーストのみで作られる長細いフランスパンの「バゲット」や「バタール」を使ったカスクルート(カスクート)を作りましょう。
フランスのサンドウィッチと言えばこれが挙がるほど有名ですが「口の中が傷だらけになる」「固すぎてかみ切れない」と、敬遠する声もつきまといます。焼きたてではなく、翌日以降に作る場合、フランスパンは乾燥していっそう固くなってしまうからです。
カスクルートcasse-crouteと書きます。casseは「割る・切る」、crouteは「パン」のことで、切れ目を入れたパンにハムやチーズをはさめばカスクルートのできあがりです。
カマンベールとリンゴ、春菊は相性最高!
カスクルート
【材料】
- ・バゲットまたはバタール
- ・生ハム
- ・カマンベールチーズ
- ・リンゴ
- ・春菊
- ・ディジョンマスタード
- ・粒マスタード
- ・蜂蜜
- ・ヨーグルト
- ・マヨネーズ
- ・塩
- ・胡椒
- ・グリーンカールレタスやベビーリーフなどの青い野菜
まず、いちょう切りにスライスしたリンゴ、ざくざくと刻んだ生の春菊、粒マスタード、マヨネーズとヨーグルト、塩、胡椒を和えます。マヨネーズとヨーグルトは同量で良いでしょう。そのままでは水分が多すぎるので、ザルで水分を切りましょう。この春菊とリンゴの具材は、そのままサラダにしても美味しくいただけます。生の春菊が意外とリンゴに合います。
続いて、ディジョンマスタードを内側に塗ったフランスパンに、グリーンカールなどの野菜を敷きます。
そこに春菊とリンゴのサラダをのせ、くしゃっとまとめた生ハムをところどころに入れます。
さらに、一口大に切ったカマンベールチーズを入れてできあがりです。具が飛び出るほど入れると、写真を撮ったときに見栄えが良くなります。
カマンベールとリンゴは、フランスでは最高の組み合わせのひとつ。そこに春菊のフレッシュな苦みが加わって、とても美味しくいただけます。
写真では、てっぺんにリンゴを一切れ、楊枝で刺してみました。もし誰かのおうちに持って行くならリンゴはのせず、オーブンシートなどでくるんでから両端をねじって、キャンディのような形にするとかわいらしいでしょう。
パン・ド・カンパーニュでパーティサンド
続いては、「田舎風」という名前が付くパン・ド・カンパーニュを使った、パーティ用のサンドウィッチです。カンパーンニュは、フランスパンと同じように粉、塩、水しか使いません。発酵させるためのイーストは天然酵母です。
さらに、粉も精製度の低いものだったり、ライ麦粉や全粒粉を混ぜたり、あえてピュアさより力強さと豊かな味わいを求めたパンです。干しぶどうやイチジクなどの果物、くるみなどのナッツが入っているものも少なくありません。
素朴さと力強さを感じるカンパーニュですから、ここは豪快にまるごと使ったサンドウィッチを作りましょう。
カンパーニュのパーティサンド
【材料】
- ・生ハム(切り落としでもOK)またはロースハム
- ・スライスチーズ
- ・マスタード
- ・グリーンカールレタスやサラダ菜、ベビーリーフなどの青い野菜
- ・むきえび(ボイル)
- ・アボカド(角切りまたは潰してペースト状に)
- ・トマト(角切りにして水分を取る)
- ・マヨネーズ
- ・クリームチーズ
- ・ゆで玉子
- ・ディルピクルスまたはコルニッションのみじん切り
- ・イタリアンパセリ
- ・タマネギのみじん切り
- ・マヨネーズ
- ・塩
- ・胡椒
- ・レモン汁
- ・グリーンカールレタスやサラダ菜
- ・ベビーリーフなどの青い野菜
- ・バター
・パン:カンパーニュ(クルミや葡萄などが入っていても楽しい)
■具材1
■具材2
■具材3
具材2のむきえびは、冷凍や生なら塩水を沸騰させてさっと湯がきます。アボカドとトマトに塩をして和えておきます。
具材3の玉子は、冷蔵庫から出して針などで穴を開け、沸騰したお湯にそっと入れて5分茹でてから流水に浸して冷まします。殻を剥いてボウルの中で潰したら、ディルピクルスのみじん切り、パセリの葉のみじん切り、タマネギのみじん切りを加え、塩、胡椒、マヨネーズを加えて味を調えます。好みでレモン汁を絞っても良いでしょう。
パーティ先でラップを剥がし、中央に竹串を刺します。写真のプチトマトは単なる飾りなので、なくてもかまいません。これをみんなの前で、包丁を使いケーキを切るようにカットします。波刃ではなく、通常の包丁を使いましょう。刃を真上から中央に立てると、すっと入ります。
そこから包丁を軽く動かしながら、下まで切っていきます。力を入れすぎたり、無理矢理押し下げたりすると潰れてしまいますので、刃の切れ味ですっと切るようにしましょう。1カットごとにキッチンペーパーやふきんなどで包丁を拭くのをお忘れなく。
さあ、切り分けたらパーティの始まりです。
ボリュームたっぷりのパーティサンド、かぶりつくのは大変ですから、一段ずつ食べると良いでしょう。
次回はデイリーで楽しめる、お酒のつまみにもぴったりのホットサンドです!
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