食器、本、洋服etc.
モノを減らすきっかけに
モノが減ってすっきりしたダイニング。家事も掃除もぐっとしやすく。
リフォームを機にWさんが取り組んでよかったことが「断捨離」です。
「リフォームのために」が呼び水になり、モノを捨てることが加速。家具も一部捨てることにしました。
「こんなにモノがあったのかと自分でも驚きました。こういう機会はなければ、どんどんモノは増える一方だったかもしれません」
それは聖域だった本にも波及。
「本棚を動かすために、いったん本を出さないといけなくなったんです。夫がこれまで捨てずに増えてきた本も、今回を機会に整理してくれました」
ただし、一番悩んだのが、食器。
もともと食器集めが好きで、かなりの量の食器を持っていたので、今回のリフォーム工事の前に、少しずつ整理してきました。
追加した収納キャビネット。引き出し式は中身が見えやすいメリットも。
それでも、想定以上の量を持っていたため、当初予定していた収納では足りなくなったそう。
手持ちのチェストにしまい込むという方法もありましたが、そもそも「飾る」ための家具のため、収納量には限界も。
そこで新たな収納キャビネットを追加発注することに。
システムキッチンと同じシリーズの収納なので、統一感も生まれました。
単に床に置く家具ではなく、壁に固定しているので、重い食器の入った引き出しを全部引き出しても倒れないメリットがあります。
断捨離といえば何もかも捨ててしまうことをイメージしますが、好きなもの、大切なものなら手元に残しておく。自分の中の優先順位が明確になり、その取捨選択をすることができるようになるのも、リフォームの効果といえるでしょう。
ビルトインの収納で
玄関&洗面台はすっきり
玄関のシューズインクロゼット(施工中の写真)。扉の開く方向はその場で職人さんと相談したそう。
玄関横の壁はエコカラット。「湿気がこもらなくなり、消臭効果も実感。オススメです」
リビングやダイニングはモノを減らし、すっきりした空間に生まれ変わりましたが、玄関や洗面台は収納量がアップ。
そこで玄関には、天井までの高さのシューズインクロゼットを新設しました。
「このおかげで他の部屋に置いてあった靴を収納することができました。夏物と冬物を入れ替える手間が省けます」
化粧品や洗剤、ドライヤーなどこまごまとした物があふれがちな洗面室も、横幅にぴったり合った洗面台を設置することですっきり。
隙間がなくなり、掃除がしやすくなりました。
一新された洗面台。鏡の裏は一面の収納棚に。鏡も大きくなり、見やすくなった。
想い出は残して。
今後も夢が広がる
他にはない柄に愛着のあったカーテンはクッションカバーに変身。
廊下にあった照明はそのまま残して。
リフォームの中では、今まで使っていた愛着のあるものを思い出として、一部を残しました。
まず廊下にある照明はそのままに。玄関を入ってすぐスイッチのある廊下の照明は便利で、シンプルなデザインもモダンになった内装にマッチします。
さらにカーテンは、Wさん自ら手縫いでクッションカバーにしつらえました。
「新しいと懐かしいものが混ざり合い、私たちらしい住まいになったと思います」
他にも、「新しくなった室内に古いエアコンは似合わない」と買い替えたり、当初は変えない予定だったふすまも新しいものにするなど、新しくなった空間に不似合いなものは思い切って新調しました。
今後は、リフォームをしなかった2つの居室もいつかは一新したいと思っているそう。
「最初は、もう年なんだから古いままで構わないと思っていましたが、こうして住まいが新しくキレイになると、気分がまったく違います。リフォーム、やってみてよかったと思います」
[ 完 ]
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